フロン排出抑制法とは

フロン排出抑制法とは、平成27年4月1日に施行された法律の略称で、
正式名称は「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律」です。
フロンガスが太陽の放つ紫外線から地球を守るオゾン層を破壊していることは広く知られています。
フロンガスは燃えにくく、分解しにくく、人体にも無害であるという特性を持つ科学物質で、 1928年に作られて以来、エアコンや冷蔵庫など身近な電化製品にも使われてきました。
しかし、分解しにくいという特性のために空気中を漂いながら10年以上の歳月をかけて成層圏にまで 到達してしまい、そこで太陽の紫外線を受けて分解されます。
1970年代になり、その分解の時に発生する塩素がオゾン層を破壊していることが判明しました。
そこでオゾン層破壊物質が特定フロンとして全廃されることになりました。
また、特定フロンに代わり使用されるようになった代替フロンは赤外線の一部を吸収して 気温を高くする強力な温室効果ガスであることがわかり、国際的に削減する方向に進んでいます。
それらの特定フロンや代替フロンを使用している機器の使用時には点検や記録、報告することを、 廃棄時には適切な手続きをすることなど、製造から廃棄までのサイクル全般に対しての対策を実施するために 「フロン回収・破壊法」の内容を改定し施行された法律です。
これにより、現在使用している第一種特定製品(冷媒としてフロン類が充填されている機器)も対象となりました。

オゾン層イメージ写真

フロン排出抑制法の概要

機器の設置について

機器が損傷してフロンが漏れないように、安全な位置に設置する必要があります。 設置する環境の保全、点検や修理をするための作業空間も求められます。 振動源となるものを室外機付近に設置することを避けたり、機器周辺を清掃することも必要です。

機器の使用について

冷媒としてフロンが充填されている製品には業務用の空調機器(エアコン)や業務用の冷蔵・冷凍機器(冷蔵庫・冷凍庫・冷蔵ショーケース・自動販売機)などがあります。 それらを使用するさいは、簡易点検や定期点検をする義務があります。機器の点検及び整備には機器ごとに記録簿を作成し、廃棄するまで保管しておく必要があります。

漏洩防止措置について

漏えい防止措置として、修理していない機器への冷媒充填(例外有り)を禁止していいます。
フロンの漏洩が見つかった場合は修理が必要ですし、 フロン類を充填するには都道府県に登録された第一種フロン類充填回収業者へ委託する義務があります。 また、フロン漏えいが年に1,000CO₂トン以上になった場合は漏えい量の算定と国への報告が必要になり、 漏えい量と会社名が公表されます。

機器の廃棄について

不要となった機器を廃棄する場合は、第一種フロン類充填回収業者へフロン類の回収を委託する義務があり、その費用を負担しなければいけません。